財団法人環日本海環境協力センター(NPEC)は、「第1回 沿岸環境評価国際ワークショップ」を平成20年3月7日(金)に富山市において開催しました。
 本ワークショップでは、日本、中国、韓国、ロシア及び国際機関における沿岸環境評価の専門家の講演及び発表が行われ、出席者全員によって北西太平洋地域(日本海及び黄海並びにそれらの沿岸域)における沿岸環境評価手法の確立に向けて、熱心な意見交換が行われました。

1. 趣旨
 CEARACでは、2008-2009年の活動として、NPECが富山湾をモデル海域として開発した沿岸環境富栄養化評価手法をもとに、リモートセンシング技術を活用したNOWPAP参加国共通の富栄養化状況評価手順書を開発することが計画されています。
 本ワークショップは、NOWPAP地域における沿岸環境評価手法の確立及び他の国際プロジェクトとの協力推進に貢献することを目的として開催され、NOWPAP地域における沿岸環境やその評価についての情報を共有するとともにNOWPAP地域における沿岸環境評価手法確立に向けた議論が行われました。

2. 概要
日程:平成20 年3 月7 日(金)
会場:タワー111 3 階スカイホール
住所:富山市牛島新町5-5
主催:財団法人環日本海環境協力センター(NPEC)
後援:環境省、富山県、富山市、北西太平洋地域海行動計画地域調整部(NOWPAP RCU)、日本海洋学会、(社)日本水産学会、(社)日本水環境学会、(社)日本リモートセンシング学会、北太平洋海洋科学機関(PICES)
参加者:日本、中国、韓国、ロシア、関連国際機関等の行政官及び研究者
使用言語:英語 英日同時通訳
参加料:無料

3. プログラム

時間 プログラム
9:00~10:30 オープニング
基調講演:
中田 英昭(長崎大学水産学部長)
ユ・シンジェ(北太平洋海洋科学機関(PICES)科学委員会 副議長(韓国海洋研究院))
11:00~16:10
(休憩12:00~13:30)
ワークショップ
・セッション1: CEARACの2008-2009年の活動
・セッション2: 日本・中国・韓国・ロシアにおける沿岸環境の現状及びモニタリング
・セッション3: 日本・中国・韓国・ロシアにおける沿岸環境評価

16:30~17:50

パネルディスカッション
NOWPAP富栄養化状況評価手順書の開発に向けて

4. 主な結果
 各国における沿岸環境モニタリング及び評価についての報告があり、NOWPAP 富栄養化状況評価手順書の開発に向けての議論がなされた結果、以下のことが合意されました。
 NOWPAP 富栄養化状態評価手順書開発にあたっての基本方針
○目的の共有
  国家のベースの独自評価から、共通手法に基づく地域のグローカルな評価へ
○手順書開発の進め方
  環境パラメーターの優先順位の明確化
  データの標準化
○必要な国際協力
  ・世界的なプログラムとの連携
   GMA(Global Marine Assessment)
   地域における連携
  ・PICES FUTURE プログラムとの連携協力
   他関連機関との連携協力

5. プロシーディング
「第1回沿岸環境評価ワークショップのプロシーディング」(英語)

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