用語説明

赤潮 赤潮とは、ある特定のプランクトンが大量に発生して、海水の色が変わる現象のことです。赤潮の色は、赤潮を形成するプランクトンに固有の色素や細胞の生理状態によって赤褐色・褐色・茶色・緑色・黄緑・青緑・白色など様々です。赤潮の多くは植物プランクトンによるものであり、海洋では珪藻、渦鞭毛藻、ラフィド藻などに属する種類が原因となります。有害プランクトンが赤潮を形成した場合、魚介類のへい死や貝毒など、漁業被害を伴うこともあります。
渦鞭毛藻類 2本の鞭毛を持つ単細胞藻類で、一部の種はセルロース質の鎧板を持つ。
塩分 海水に溶存している物質(塩類)の総量。
栄養塩 植物プランクトンや海藻などの植物体を形成し、増殖に必要な物質のうち、ケイ素、リン、窒素の無機塩類、すなわち、ケイ酸、リン酸、硝酸、亜硝酸、アンモニウムのイオンを総称して栄養塩という。そのため、栄養塩が多いと植物プランクトンが増殖しやすく、富栄養化の指標となる。
原生生物 生物の分類の一つ。真核生物のうち、菌界にも植物界にも動物界にも属さない生物の総称。
植物プランクトン 植物プランクトンは、クロロフィル(葉緑素)やその他の色素を持ち、太陽光が到達する層(有光層)に漂ただよいながら太陽のエネルギーと水と二酸化炭素から他の海洋生物に必要な栄養分(有機物)と酸素を作っています(光合成)。そのため食物連鎖の出発点となり、陸上ならば草木にあたるわけです。植物プランクトンが作り出した有機物は食物連鎖を通じて海洋生物のエネルギー源になることから、植物プランクトンは海藻とともに「生産者」と呼ばれています。多くの種の大きさは、100 マイクロメ-トル(=0.1mm)以下ですが、最大級の種は約 2mmになります。
プランクトン 1887 年にドイツの生理学者ヘンゼンが創つくった言葉で、「受動的に浮遊・漂流する」という意味のギリシャ語「Planktos」が語源です。プランクトンとは、水中の生物をその移動の仕方からプランクトン・ネクトン・ベントスの3 種類に分けた言葉の1 つで、浮遊生物と和訳されます。プランクトン(浮遊生物)は、水中で浮遊生活を行っていて、遊泳力がとても弱いか、または全く無くて、移動の多くは風または海水の流れに強く支配される生物群のことです。大きく、植物プランクトンと動物プランクトンに分けられます。
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