日本では、2002年に春から秋にかけて九州沿岸から徐々に北上するかたちで多くのコクロの赤潮が発生しました。
これらの発生記録を時期ごとに順をおって地図上に記入すると、東シナ海東部沿岸から日本海西部沿岸にかけて海流によって分布を広げていくパターンがあることが明らかになりました。
2002年に日本の沿岸で発生したコクロの発生年月日と場所
(画面をクリックすると拡大表示されます)
韓国では、コクロの赤潮の発生起源となる細胞に関して以下の2つの説があります。
1)沿岸の赤潮発生域の海底表面に存在するシストからの発芽、
2)6月頃に韓国の南の外洋域に発生する栄養細胞。
コクロの赤潮は最初に南部沿岸域で発生し、海流の影響を受けて半島東部へと分布域を移動するようです。
2001年と2002年のコクロの赤潮の発生地域の日ごとの移り変わりを見てみましょう。
下の画像をクリックしてください、アニメーションでその変化が見られます。