「第10回NOWPAP CEARACフォーカルポイント会合」が2012年4月17日(火)、18日(水)に富山市内で開催されました。
フォーカルポイント会合は、国連環境計画(UNEP)の北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)の活動拠点の一つであるCEARAC((財)環日本海環境協力センターが指定されている)の今後の活動方針を議論するための調整・助言機関であり、今般の会合ではCEARACの2010-2011年の活動結果の報告が行われるとともに、2012-2013年の活動計画の詳細について議論が行われました。
1. 日程
2012(平成24)年4月17日(火)~18日(水)
2. 場所
タワートリプルワン(富山市牛島新町5-5) 2階会議室
3. 出席者
・CEARACフォーカルポイント(日中韓露の政府代表者及び専門家)
・NOWPAP地域調整部、各国地域活動センター担当者 等 約13名
[議長:ジュンロン リ(中国)、書記:雪嶋 悠也(日本)]
4. 主な結果
(1) CEARACの2010―2011年の活動結果の報告(17日)
2010-2011年にCEARACが実施した、
・有害藻類の異常増殖に関する統合報告書の更新
・リモートセンシング統合報告書の更新
・富栄養化状況評価に関する報告書の作成
・第3回リモートセンシング・データ解析研修の開催
・生物多様性を指標とした新しい海洋環境評価手法の開発
等の活動の結果について報告されました。
(2) CEARACの2012-2013年の活動計画の検討(17日)
2011年12月に中国の北京で開催された第16回NOWPAP政府間会合において承認された2012-2013年のCEARACの活動計画及び現在の進捗状況について議論が行われました。
・NOWPAP海域における海洋生物多様性の保全及び生態系サービスの持続的利用に関する報告書の作成について
・NOWPAP海域全体の評価に向けた、富栄養化状況評価の共通手順書の改良について
・第4回リモートセンシング・データ解析研修の開催について
・CEARACウェブサイトの維持管理及び海洋環境ウォッチシステムの改良について
・海洋ゴミ地域計画におけるCEARACの海洋ゴミに関する活動について
・NOWPAP海域における海洋環境状況報告書の作成について
海洋生物多様性の保全や生態系サービスの持続的利用に関する報告書の作成にあたり、富山湾の定置網漁業や、ホタルイカやシロエビの資源管理などの資源の持続的利用を考えた取組みについて、国際的に発信していく予定です。
なお、来年(2013年)秋に、富山にて第11回CEARACフォーカルポイント会合を開催する予定です。
(3) 議事概要の採択・閉会(18 日)
2日間の話し合いの結果をまとめた報告書(議事概要)を採択して、会合は終了しました。