第2回NOWPAPワーキンググループ4(RS)会議

 (財)環日本海環境協力センター(NPEC)は、国連環境計画の「北西太平洋行動計画(NOWPAP)」の特殊モニタリング及び沿岸環境評価を担当する地域活動センター(CEARAC)に指定されています。特殊モニタリング技術の開発として、リモートセンシング(RS)を活用した海洋環境モニタリングはCEARACの当面の優先課題の一つに位置づけられており、RSに関する活動を実施するためのNOWPAPワーキンググループ4(WG4)がCEARACの責任の下に設置されています。その第2回会議が中国・北京で開催されました。

1. 日時
2004(平成16)年10月14(木)~15日(金)

2. 場所
中国 北京 中国国立環境モニタリングセンター

3. 参加者
中国、韓国、ロシア、日本の各国のRS専門家など約20名が参加しました。

4. 会議内容
(1) CEARACの活動計画と予算について
事務局より、2002/2003年のCEARACの活動について報告し、2004/2005年の活動計画と予算について説明しました。
(2) RSによる海洋環境のモニタリングに関する国別報告書について
各NOWPAPメンバー国より、RSによる海洋環境のモニタリングに関する国別報告書の内容について中間報告が行われ、当初のガイドラインとスケジュールに沿って執筆作業を継続することとなりました。(発表者は中国:Chenghu ZHOU / 中国科学院 教授、日本:浅沼市男/ 東京情報大学 教授、韓国: Young-Sang SUH / National Fisheries Research and Development Institute 上級研究員、ロシア:Leonid Mitnik / ロシア科学院 Pacific Oceanological Institute 部長)
第1回会議で示された国別報告書作成の基礎となるガイドラインについて議論が行われ、若干の修正を行った後、ガイドラインは承認されました。
(3) 海洋環境リRS情報ネットワークについて
● 海洋環境ポータルサイトの構築
事務局より、現在構築中の海洋環境RSのポータルサイトについての開発状況を説明し、WG4メンバーに各国のリンク先情報の収集を依頼しました。
● 石油流出のモニタリングに関するウェブサイト
ロシアのLeonid Mitnik 委員から、石油流出のモニタリングに関するウェブサイト構築の現状について報告がありました。
(4) IOC/WESTPACの海洋RSの取り組みについて(新世代海表面水温プロジェクトとNOWPAPの関係について)
招聘ゲストのNEAR-GOOS専門家 東北大学川村宏教授は、IOC/WESTPAC(政府間海洋学委員会/西太平洋海域共同調査)の新生代会表面水温プロジェクトとNOWPAP活動との関連について発表し、さまざまな地域海洋プログラム間の連携協力の重要性を強調しました。
(5) NOWPAP地域おけるRSに関する統合報告書について
各国の国別報告書を基に、NOWPAP地域におけるRSによる海洋環境のモニタリングに関する統合報告書を、2005年内に作成することになっていますが、その統合報告書の目次案が議論され、承認されました。

 

第2回NOWPAPワーキンググループ4(RS)会議の報告書(英語)

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