2025年11月5日から7日にかけて北九州市で開催された第16回国連統計委員会専門家(IAEG-SDGs)会合にNPECの寺内副主幹研究員が出席しました。IAEG-SDGsは、国連統計委員会の下に置かれているSDG指標に関する機関間専門家グループです。日本で初めて開催される本会合は、国連統計部が主催し、日本の総務省がホスト役を務めました。
6日に行われたセッション6b「AIと新たなデータ革新の活用」に寺内副主幹研究員が登壇し、『Global Eutrophication Watch を使った、SDG 14.1.1a「沿岸富栄養化指数」の地域・国レベル指標の開発』*と題して発表を行いました。発表では、Google Earth Engine(GEE)をベースに開発した富栄養化評価ツールGlobal Eutrophication Watch (GEW)を紹介しました。NPECは、2018年にNOWPAP地域内の富栄養化を評価するツールNEATを開発しましたが、2021年にその評価範囲を地球規模に拡大したGEWでもNEATと同じ手法(クロロフィルa濃度の閾値レベルとトレンドを組み合わせ)を採用していることを説明しました。また、現在取り組んでいる、SDG 14.1.1aの地域・国レベル指標の開発について、宇宙航空開発機構(JAXA)の衛星「しきさい」(GCOM-C)に搭載されたセンサSGLIの観測データ(2018年~2024年)を用い、GEWで解析した結果を報告しました。
*発表資料PDF:
https://unstats.un.org/sdgs/files/meetings/iaeg-sdgs-meeting-16/6b_4_Global-Eutrophication-Watch.pdf
・第16回IAEG-SDGs会合での寺内副主幹研究員の発表はUNStats(国際連合統計部)のYouTubeチャンネルの以下のURLで公開されています。
https://youtu.be/WD9GIwBPLqU?si=HitbkYq0vuLnuYjP&t=2503
・IAEG-SDGs会合の結果が掲載されている日本の総務省HPのURL: https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/kokusai/iaeg-sdgs2025.html
