「第12回NOWPAP CEARACフォーカルポイント会合」が2014年7月2日(水)、3日(木)に富山市内で開催されました。
フォーカルポイント会合は、国連環境計画(UNEP)の北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)の活動拠点の一つであるCEARAC((公財)環日本海環境協力センターが指定されている)の活動方針を議論するための調整・助言機関であり、今般の会合ではCEARACの2012-2013年の活動の結果報告が行われるとともに、2014-2015年に新たに実施する活動 計画について確認が行われました。
1. 日程
2014(平成26)年7月2日(水)~3日(木)
2. 場所
タワートリプルワン(富山市牛島新町5-5) 2階会議室
3. 出席者
・CEARACフォーカルポイント(各国の政府代表者及び専門家) 10名
・NOWPAP地域調整部、各国地域活動センター担当者 等 6名
[議長:チャンキュー・リー(韓国)、書記:ヴラディミール・シュルキン(ロシア)]
4. 主な結果
(1) CEARACの2012-2013年の活動結果の報告(2日)
・北西太平洋地域における海洋保護区におけるモニタリング及び管理に関する報告書の作成
・NOWPAP富栄養化状況評価手順書の改定
・第4回リモートセンシングデータ解析研修の開催
等の活動結果を報告し、了承されました。
(2) CEARACの2014-2015年の活動計画の検討(2日)
2013年12月に富山で開催された第18回NOWPAP政府間会合での合意に基づき、2014-2015年に実施する以下の活動の計画について議論が行われました。
・海洋生物多様性の保全にとって脅威となる富栄養化、外来生物、生息地破壊の影響についての試験的な評価
・日本海全域を対象とした富栄養化の兆候が見られる海域の評価
・衛星画像解析による藻場の分布変化の把握に関するケーススタディ
各国で海洋生物多様性保全にとっての脅威に関する試験的評価します。日本では富山湾を中心とした北陸地方の沿岸域で評価が実施される予定です。また、藻場の分布変化の把握に関するケーススタディでは、NPECがこれまで、三陸や富山湾で進めてきたリモートセンシングを活用した解析手法をNOWPAP各国に展開していく予定です。
5. 今後の予定
本会合での合意に基づき、各国で作業が進められ、来年(2015年)秋に富山で開催を予定している第13回CEARACフォーカルポイント会合でその進捗状況が確認される予定です。