「第9回NOWPAP CEARACフォーカルポイント会合」が2011年9月6日(火)、7日(水)に富山市内で開催されました。
フォーカルポイント会合は、国連環境計画(UNEP)の北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)の活動拠点の一つであるCEARAC((財)環日本海環境協力センターが指定されている)の今後の活動方針を議論するための調整・助言機関であり、今般の会合ではCEARACの2010-2011年の活動報告が行われ承認されるとともに、2012-2013年の活動計画等が検討され合意されました。
1. 日程
2011(平成23)年9月6日(火)~7日(水)
2. 場所
タワートリプルワン(富山市牛島新町5-5) 2階会議室
3. 出席者
・CEARACフォーカルポイント(日中韓露の政府代表者及び専門家)
・NOWPAP地域調整部
・各国地域活動センター担当者 等 約17名
[議長:ヴラディミール シュルキン(ロシア)、書記:ジュンロン リ(中国)]
4. 主な結果
(1) CEARACの2010-2011年の活動報告(6日)
2010-2011年にCEARACが実施した、
・有害藻類の異常増殖に関する統合報告書の更新
・リモートセンシング統合報告書の更新
・富栄養化状況評価に関する報告書の作成
・第3回リモートセンシング・データ解析研修の準備
・生物多様性を指標とした新しい海洋環境評価手法の開発
等の活動の状況及び予算の執行状況について報告がなされ、承認されました。
(2) CEARACの2012-2013年の活動計画及び予算案の検討(6、7日)
2011年12月に中国の北京で開催が予定されている第16回NOWPAP政府間会合に提出する2012-2013年のCEARACの活動計画及び予算について議論が行われ、次の活動等を盛り込んだ活動計画及び予算案が合意されました。
・NOWPAP海域全体の評価に向けた、富栄養化状況評価の共通手順書の改良
・NOWPAP海域における海洋保護区の状況等に関する報告書の作成
・第4回リモートセンシング・データ解析研修の開催
なお、来年(2012年)春にも富山にてCEARACフォーカルポイント会合を開催する予定です。
(3) 議事概要の採択・閉会(7 日)
2日間の話し合いの結果をまとめた報告書(議事概要)を採択して、会議は終了しました。