環境 DNA (eDNA)

環境DNAとは?

環境 DNA (eDNA)は、生物そのものを採取することなく、生物が生息する環境の水や土壌を分析することにより生物の存在を推定することが可能なことから、 生物多様性の保全への活用が期待されている新技術です。 ある特定の生物の存在を確認したり、生息する生物を網羅的に調べることができるため、 近年、本技術を活用したモニタリングが急速に普及しています。 日本は本分野において最先端の技術を有しており、これらの技術を普及していくことが重要な役割です。

CEARACの活動

CEARACは特殊モニタリングを担う地域活動センターとして、これまで人工衛星によるモニタリング技術などを活用した活動を進めてきました。環境DNAは新たなモニタリング技術として高い可能性を秘めていることから、本技術の活用・普及に着手することにしました。 一方で近年急速に発達した技術であることから、まだ世界標準の分析手法などが確立されておらず、分析手法の統一化が大きな課題です。 そこでCEARACは、環境DNAの分野において最先端の技術を有する日本の知見をNOWPAP4か国に普及するため、環境DNA学会(日本)が作成した実験マニュアルの英訳版を作成し、4か国の専門家と共有しました。 実験マニュアルは、環境DNAのサンプリングから環境DNA分析試料の準備方法、最新の分析機器の使用方法を取りまとめたものです。
さらに、学生や若手研究者には映像で学習できる教材のほうがより理解しやすいだろうと考え、2022~2023年に環境DNA実験マニュアルの動画を英語のほかNOWPAP各国言語(中国語、日本語、韓国語、ロシア語)で開発しました。

 

環境DNA実験マニュアル(テキスト版) 
環境DNA実験マニュアル(動画版)                                                       詳しくは→ 
 
 
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