富栄養化

富栄養化とは?

富栄養化とは栄養塩(窒素やリン)の過剰な流入により、植物プランクトンが異常に増加し水質が悪化する現象を言います。
富栄養化が進行すると、赤潮の発生や海中の酸素濃度が低下する貧酸素化につながります。 環日本海地域の沿岸には多くの人口が集中し、生活排水や工場・事業場からの排水、農業において使用される肥料等により海域へ流入する栄養塩が増加し海洋環境に及ぼす影響が懸念されています。

CEARACの活動

CEARACでは、NOWPAP海域の富栄養化状況を把握するために、NOWPAPの参加国共通の評価手順書を作成し、各国の富栄養化が進行している海域での評価を試みています。また、NOWPAPの富栄養化海域を抽出する試みも行っており、 近年ではNOWPAP地域の富栄養化状況を評価する手順書(NOWPAP Common Procedure)をベースにして地球規模での海洋の富栄養化評価が可能なオンラインツール「Global Eutrophication Watch」を開発し、ウェブサイトで公開しています。

・第4回NOWPAP地域における海洋生物多様性及び富栄養化に関する専門家会合 (2015)
・第3回NOWPAP地域における海洋生物多様性及び富栄養化に関する専門家会合 (2013)
・第2回NOWPAP地域における海洋生物多様性及び富栄養化に関する専門家会合 (2011)
・第1回NOWPAP地域における海洋生物多様性及び富栄養化に関する専門家会合 (2010)
・NOWPAP 富栄養化状況評価手順書を使ったNOWPAP海域の選定地域における富栄養化状況評価 (2014)
・選定地域における富栄養化状況評価ケーススタディ報告書 (2013)
・選定海域における富栄養化状況評価ケーススタディ報告書 (2011)
・NOWPAP海域の選定地域における富栄養化状況評価に関する統合報告書:NOWPAP富栄養化状況評価手順書の評価 (2011)
・NOWPAP富栄養化状況評価手順書 (2009)

 

富栄養化は水質低下、貧酸素、生態系バランスの崩壊など環境に様々な影響を与えます。 NPECでは、NOWPAP海域の環境保全活動の一環として、人工衛星を用いて富栄養化の兆候を評価しています。
 
 
Global Eutrophication Watchは、人工衛星に搭載のセンサーが捉えた海色から植物プランクトンの量(クロロフィルa濃度)を推定し、海の表層の富栄養化(貧栄養化)の状況を評価するオンラインツールです。 このツールでは、植物プランクトンの量を「多い・少ない」と「増加・変化なし・減少」を組み合わせたの6つの類型に分けています。

詳しい使い方は、地図上の左パネルを見てください。 パネルの一番上で言語(英語、中国語、日本語、韓国語、ロシア語)を選ぶことができます。.

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