海洋ごみ

海洋ごみとは?

私たちが毎日の生活で使うペットボトルなどのプラスチック製品の多くが使用後に海域に流れ出し、海洋ごみとなっています。海洋ごみは現在、世界各地で深刻な問題を引き起こしています。 海洋ごみは気候変動、生物多様性と合わせて、世界全体で取り組むべき大きな環境問題の1つです。 特に北西太平洋(NOWPAP)海域は世界でも有数の海洋ごみ汚染海域です。そのため、NOWPAP参加国が連携協力して、この問題に取り組まなければなりません。 2022年、国連環境総会(UNEA)において、海洋プラスチックごみに関する国際条約を制定することが決定し、プラスチックごみに関して国際的に法的拘束力のある文書が2024年末までに作られることになりました。 このような法的枠組みが制定されれば、多くの国で海洋ごみ対策が加速すると期待されています。

CEARACの活動

NOWPAPは2006年に海洋ごみに関する活動に着手し、2008年には参加国が海洋ごみに関する地域行動計画( (RAP MALI)を承認しました。 これを受けて、参加国は海洋ごみの状況把握や発生軽減、回収、処理など様々な対策を講じてきました。 NOWPAP RAP MALIでは連携協力して海洋ごみに取り組むとしていることから、CEARACは主に陸域を発生源とする海洋ごみに関する活動を行っています。これまでに状況把握のためのモニタリングガイドラインや海洋ごみ発生削減優良事例集、海洋ごみのリサイクルに関する小冊子などNOWPAP参加国の活動に寄与するツールを開発してきました。 また、海洋ごみは身近な問題であり、ごみを出さない生活を心がけることが重要との考えから、一般市民を対象とした啓発活動に利用できるツールなども開発しました。

・NOWPAP地域の海岸及び海岸線の海洋ごみモニタリングに関するガイドライン (2007)
・海域・沿岸域の観光客及び観光業者を対象とした海洋ごみに関するガイドライン (2007)
・海域・沿岸域の観光客及び観光業者を対象とした海洋ごみに関するガイドライン改訂版 (2011)
・海洋プラスチックごみのリサイクルについて (2007)
・海洋ごみ削減に向けた選定地域でのモデル調査
・啓発活動関連のツール
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