第18回NOWPAP CEARACフォーカルポイント会合

第18回NOWPAP CEARACフォーカルポイント会合

1.概要
「第18回CEARACフォーカルポイント会合」が2021年8月24日(火)、25日(水)にオンラインで開催されました。
フォーカルポイント会合は、国連環境計画(UNEP)の北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)の活動拠点の一つである特殊モニタリング・沿岸環境評価地域活動センター(CEARAC:(公財)環日本海環境協力センターが指定されている)の活動方針を議論するための調整・助言機関で、毎年開催されています。しかしコロナ感染症の世界的な流行のため2020年に予定されていたNOWPAP政府間会合が延期、CEARACフォーカルポイント会合が中止となりました。そのためNOWPAP全体の活動計画であるPoW、またCEARACの主要活動を示したImplementation Planをメールで配布し、それぞれメンバー国及びフォーカルポイントの承認を得ました。その後、2020年9月から2020-2021年度のCEARAC活動が本格的に開始となりました。今般の会合ではCEARACの2020-2021年の活動報告が行われるとともに、2022₋2023年の活動計画についてオンラインで議論が行われました。

2.日程及び開催場所
8月24日(火)~25日(水) タワー111 2階会議室

3.出席者
・CEARACフォーカルポイント(日本・中国・韓国・ロシアの政府代表者) 8名
・NOWPAP地域調整部、各国地域活動センター、関係国際機関代表者    4名
[議長:石坂丞二(日本)、書記:ジャンチャオ・ファン(中国)]

4.主な結果
(1)CEARACの2020-2021年の活動報告(24日)
・NOWPAP地域における干潟・塩性湿地の分布評価
・環境DNAトレーニングコースの開催
・赤潮・HABデータベースの更新
・NOWPAPモデル海域の海草藻場におけるブルーカーボン推計ケーススタディの実施
・NOWPAP富栄養化評価ツールの改良について
・第5回NOWPAP海洋環境リモートセンシングデータ解析研修の開催
等の活動成果を報告しました。現時点ではコロナ感染症の収束状況が見込めないことから、事務局が環境DNA技術研修は2022-2023年度の開催に延期、第5回NOWPAP海洋環境リモートセンシングデータ解析研修は2021年12月にウェビナー形式で開催すること提案しました。その他、現状に合わせて細かい修正を提案し、了承されました。

(2)CEARACの2022-2023年の活動計画(24日)
2022-2023年の活動として
・NOWPAP海域における重要干潟に関するパイロットスタディ
・環境DNA分析トレーニングコースの開催(2020-2021年度の活動)
・コクロディニウムホームページの更新
・NOWPAP海草藻場ブルーカーボンネットワークの構築
・NOWPAPクラウド型衛星データ検証データベースの開発
・NOWPAP海洋環境リモートセンシングデータ解析トレーニングプログラムの開発及び実施 

等が提案され、議論が行われました。今後のコロナ感染症の収束時期が未確定なことから、出席者からは対面形式の会合ができない場合の代替案などに関して助言がありました。予算案も含め質疑応答の後、事務局の提案を活動を2022-2023年の活動としてNOWPAP政府間会合に諮ることが合意されました。

5.今後の予定
2021年末にオンラインで開催が予定されている第24回NOWPAP政府間会合において、CEARACの2020-2021年の活動報告及び2022-2023年の活動計画及び予算が審議され、承認される予定です。

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第18回NOWPAP CEARACフォーカルポイント会合の報告書(英語)

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